こんにちは。ライターの斎藤充博です。
僕のうちは夫婦2人暮らし。妻は外で働いています。僕はライターなので、家の中で仕事をしています。
そのために、平日の晩ごはんを僕が作ることが多いです。だいたい週に3~4回くらい、同棲期間も含めて5年くらい作っています。
僕は特に料理が上手でも好きでもありません(妻の方が上手ですね)。それでも作り続けられるのは「晩ごはんに対する意識が低い」から。
みなさん、晩ごはんを作るということについてなにか構えていませんでしょうか。もっと意識を低めましょう。晩ごはんを作り続けることは全然むずかしくありません。
- 料理の概念を拡張する
- 使いやすい野菜を覚えておく
- 感想はただの感想であり非難ではない
- スーパーは「中華調味料コーナー」から攻めろ
- ちょい足ししない
- うまい冷凍シュウマイを覚えておく
- 作り置きはやめておけ
- 料理名は自分でつける
料理の概念を拡張する
「料理」というと、なにか膨大な手間がかかる物と思っていませんでしょうか。まずその思い込みを払拭しましょう。
豆腐を買ってきて
醤油をかける
冷や奴の完成です。
「これのどこが料理なんだ!」という声が聞こえてきたのですが、まさにその声が「構えている」ということなのです。
どうかもっと意識を低めてください。そうすればみんなハッピーになれます。そういう教義のもとにこの記事は作られています。
使いやすい野菜を覚えておく
手料理の魅力に、豊富な野菜を摂れることがあります。しかし、野菜を摂るのはめんどくさそうな気がしますよね。
ここで登場するのは、「豆苗」です。たいていのスーパーにはあります。
洗って
包丁を「1回」いれて
好きなドレッシングをかければ
世界一かんたんなサラダのできあがりです。
「野菜を食べよう」そう思うと、ついついキャベツなどを買ってきてしまいがちです。
しかしキャベツの千切りなどを始めてしまうと、あなたはきっと自分の不器用さに気づいてしまうことでしょう。料理へのやる気を全て失ってしまいます。
ここは「豆苗」を買ってくるべきなのです。
なお同様の手順で「水菜」「春菊」「カイワレ大根」などもかんたんにサラダになります。 覚えておいてください。
感想はただの感想であり非難ではない
冷や奴、豆苗……。妻はこんな感じの食卓を見て「すごく素材って感じだね!」と感想を漏らしたことがあります。
しかし、これを作り手に対する非難と受け取ってはいけません。彼女はただ思ったことを言っただけなのです。
さらに、事実をありのままに見つめると、これが素材そのものということは否定しがたくあります。
「確かに~」と返しておきましょう。余談ですが、「確かに~」はわりと便利な言葉で、日常で衝突しそうなことのほとんど全てを回避することができます。
いざというときに、この言葉がすぐに出てくるように練習しておきましょう。せーの、「確かに~」!
スーパーは「中華調味料コーナー」から攻めろ
スーパーの回り方にもコツがあります。たいていのスーパーは、入口付近に青果コーナーが置かれていますよね。
しかしここを見ても、なかなか献立のイメージはしにくいのではないでしょうか。豆苗のように、素材だけで食べられる物ばかりではありません。
スーパーに入ったらまず「中華調味料コーナー」に行きましょう。そこには「麻婆豆腐の素」や「ホイコーローの素」などの、「中華料理の素」が置かれています。
目に付いた物を、適当に買い物カゴに放り込んでください。すると晩ごはんのメインのおかずが一つ決まります。
パッケージの裏には「必要な食材」が書かれています。それを見て青果コーナーや、精肉コーナーに行けばよいのです。
「中華料理の素」は、味付けを決めるだけではなく、献立を考える手間を減らしてくれるのです。
考える手間を減らしてゆくことで、どんどん思考力が落ちてゆく感じがしますが、そこはあまり気にしないでいきましょう。大事なのは今夜の晩ごはんをかんたんに作ることなので。
ちょい足ししない
ここまで読んで、少し物足りない気分になっていませんでしょうか?
「中華料理の素そのままでは、なにか味気ない。自分のオリジナリティを出したい」
……うん。そうですよね。
そこであなたの頭の中に「ちょい足し」という言葉が浮き上がってくると思います。例えば、「麻婆豆腐の素」に、ほんの少し「花椒(ホワジャオ)」を入れると、とてもおいしくなりますよね。
しかしちょっと待ってください。「おいしさ」を追求しようと思えば、キリがないのです。
ほんの少しの手間でも、積み上がっていけば膨大な仕事になってしまいます。一生分の「ちょい足し」の山を想像しましょう。おれたちはちょい足しのために生まれてきたんじゃないんだぜ。
したがってここでは「ちょい足しはしない」が正解になります。いいんです。パッケージ通り作れば。それなりにうまいんで。
うまい冷凍シュウマイを覚えておく
最近は冷凍食品の技術がだいぶ上がってきました。ここでチェックしておきたいのは「シュウマイ」です。
なぜシュウマイなのか? それはレンジでチンするだけでも「蒸して作った本物に比較的近い雰囲気になる」から。
冷凍餃子だったら、フライパンで焼かなくてはいけません。めんどうくさい。
冷凍唐揚げはレンチンするだけだと、揚げたようにサクッとはいきません。さみしい。
やはりシュウマイが最適なのです。おすすめは味の素「ザ☆シュウマイ 」と、日本ハム「陳建一 四川焼売」です。どっちも味が濃くてうまいです。
作り置きはやめておけ
自炊の手間を省くために「作り置き」を考える人は多いのではないでしょうか? 本屋さんでも作り置きレシピの本はたくさんありますよね。
しかし、手間を省くという意味なら作り置きレシピをあてにするのはやめておきましょう。
なぜか。
それは「レシピ通りに作った作り置き料理は、うますぎてすぐになくなってしまう」からです。
これでは作り置きする意味はなくなり、単にレシピ通りに作った手間のかかる料理になってしまいます。残念……!
料理名は自分でつける
素材を切っただけ、中華の素、冷凍食品……。手間を省くことを求めすぎて、そんなことばかり紹介してしまいました。
そんな僕でも炒め物や煮物などの「普通の料理」を作ることもあります。ここで重要なのは、「名前が付いている料理を作らない」ことです。
たとえば「チンジャオロース」を作ると決めたとしましょう。すると、ピーマンや牛肉などの素材を使うことになってしまいます。ここに豆苗や豆腐が入ってしまうと、チンジャオロースにはならないわけです。ある物を使いたいのに、めんどくさい。
したがって、自分で料理をイチからつくるときは、極力オリジナル料理にすることを勧めます。
僕が作る炒め物は、毎回味付けも具も変わる、わけのわからないしろものです。これを妻は「みつひろ炒め」と呼んで、うまそうに食べています。
ちょっとかわいそうなんですが、こちらは限界まで意識を低めているので、気にしないことにします。
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いかがだったでしょうか。こうして僕は日常の食事を繰り回しています。
「こんなのイヤだ」
「ちゃんとした料理を作りたい」
「ギガを返せ」
みなさんの声が勝手に聞こえてきたんですが、けっこう否定的ですね。
そんな気持ちがある方は、下記のリンクからどうぞ! かんたんでおいしいレシピがたくさん載っていますよ。
また、そもそも自炊にこだわる必要がないという考え方もありますよね。外食を探す場合はこちらのホームページが大変役に立つのではないでしょうか?
でも、こんな風に限界まで意識を低めるすべを知っておくと、きっと救いになるときがあると僕は思うのです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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